選考委員長のコメント

選考委員長のコメント - 2023年度

選考委員長 浦野 泰照(東京大学 大学院薬学系研究科 教授)

2023年度の第37回ノバルティス研究奨励金、研究集会助成に対しては、それぞれ247件、13件の応募がありました。 新型コロナウイルス感染症の影響が少なくなっていく中で、研究奨励金への応募は、昨年とほぼ同数の応募でありました。 研究集会への応募は コロナ前に比べかなり減りましたが、学会・研究会においてもリモート環境が進んだせいかもしれません。

選考委員会では、20名の選考委員により公平かつ厳正に書類審査が行われました。この書面審査の結果を元に、12月に選考委員会を開催して議論を重ね、助成対象となる研究、集会を最終的に採択しました。

研究奨励金では例年と同様、幅広い領域からの多数のすぐれた応募課題の選考となりました。新しい研究分野を開拓するような創造性の高い研究、若手・中堅研究者や新たに研究室の運営を始める研究者への支援などを念頭に、選考するように努めました。

研究集会助成では、国際色が高く、集会規模は大きくなく本助成が有効活用されると思われるものを採択しました。

この研究奨励金は、日本を代表する第一線で活躍中の研究者である選考委員によって採択を決定する助成であり、特に若手研究者にとっては助成される金額以上に貴重な研究費であることでしょう。 将来に向けて 勇気づけられるものになると期待します。本研究奨励金が、今回支援を受けられる研究者の皆様の飛躍に繋がることを祈念いたします。